お金に対するハテナ

お金にまつわるうんちくを、日々語ります

カードローンの歴史


はじめましてmoney-questionです、こんにちは。
このブログでは、世間一般が持っているお金に関する色んな疑問をピックアップして、その解説をしていこうかなと思います。

 

記念すべき一記事目として、今回は「カードローンの歴史」について簡単にご紹介したいと思います。

 

そもそも、借金の歴史は、貨幣が誕生する以前にまで遡るそうです。

 

その昔、まだ貨幣が発達していなかった頃、農民たちは地主にお米を納めていました。
いわゆる年貢です。

 

お米を年貢として納めさせていた時代は現代よりも貨幣価値の変動が激しかったそうで、お金を納めさせるよりも、価値が変わらないお米を納めさせるほうが地主にとって都合が良かったのでしょう。
そもそも、当時の農民たちは地主に納めるだけのお金を持っていなかった、ということも理由の一つにあるかと思います。

 

このような年貢の時代には、当然干ばつや嵐などで思うようにお米が育てられずに、年貢を納められない農民も少なくありませんでした。


そこで、年貢を納められない農民に対して、お米を前貸しする"米貸し"が生まれました。
この米貸しが、借金の始まりなんだそうです。

 

貨幣が庶民の間にも広がり、広く一般に使われるようになると、米貸しは金貸しへと発展していきました。


最初に栄えた金貸し業は、担保と引き換えに金を貸すという"質屋"です。

 

この質屋は、戦後の「物がない」時代に最盛期を迎えたそうです。
物資の不足により物の価値が上がったので、質屋は"質草"といわれる担保を高値で売り飛ばすことができたんですね。

 

しかし日本の復興が始まり、経済が成長していくと、世の中はどんどん新しい製品を生み出すようになりました。
いわゆる高度経済成長に突入したわけです。


この頃になると、めまぐるしい早さで製品の性能は上がっていくので、質屋に入れられる質草はすぐ時代遅れになり、質屋は儲からなくなってしまいました。

 

そこで、1960年ごろに誕生したのが、現在のアコムやプロミスやアイフルなどの消費者金融です。
もっとも、その頃は「消費者金融」という名前ではなくサラリーマン金融、通称サラ金と呼ばれていました。


サラ金の商品はご存知の通り、無担保でお金を貸して、金利で儲けを得るという仕組みです。

これが、いわゆる"カードローン"の幕開けになります。

 

誕生した頃のカードローンは、"高金利貸付"や"過剰な取立て"が後を絶たない、いわば無法地帯でした。
しかし、法整備や、消費者金融の銀行の子会社化などがすすんだことで、今日までの60年かけて、カードローンは安全な商品へと変貌をとげてきました。

 

どうしてもサラ金時代のイメージが強く、カードローンにマイナスイメージを持たれている方も多いかと思います。
ですが、日本信用情報機関の調査によると、現在では1,200万人もの人がカードローンを利用するほど、カードローンは世間に浸透してきました。


実際、今のカードローンは「ちょっと借りてすぐ返して、用が済んだら解約!」のような使い方ができるのでとても便利です。


1980年以降からは銀行もカードローン事業を始めているので、消費者金融にマイナスイメージを持たれている人にとっては銀行カードローンのほうが使いやすいかもしれませんね。

 

お金を借りる手段でいえば、クレジットカードもメジャーですね。

1950年代にアメリカで誕生したクレジットカードですが、日本には1960年代に入ってから浸透していったようです。


クレジットカードは、「来月の自分からお金を前借りする」という印象が強いですが、ようはクレジットカードの発行会社からお金を前借りするという仕組みの商品です。

 

クレジットカードの使い方は、レジにてカード払いをすることが一般的だと思いますが、カードローンと同じようにクレカを利用してATMから現金を引き出すこともできます。

これを、クレカの"キャッシング枠"といいます。

クレカのキャッシング枠の場合、カードローンよりは利用可能額が限られてくることが一般的です。


クレカのキャッシング枠とカードローンでは、金利の面でも差があるようですので、上手く使いわけるとよいですよ。